はじめに：あなたは「最高のセルフケア」をムダにしていませんか？
皆さん、お元気ですか？
前回まで続いた腸活編も一区切りとなり、また新しいテーマへと取り組んでいこうと思います。
次のテーマは…「脳と睡眠」です！
実は、睡眠時間こそが、日中に溜まった脳の老廃物を一斉に排出する、まさに「究極のデトックスタイム」なんです。
この「夜の循環」をうまく回せるかどうかで、あなたの翌日のパフォーマンスはもちろん、10年後の健康まで決まってしまうと言っても過言ではありません。
今回は、私たちが眠っている間に脳内で起きている驚きの秘密を、一緒に覗いてみましょう！
１．知ってる？脳の「グリンパティック」大掃除
体内の老廃物を回収するのがリンパ管（#1、#2参照）ですが、脳にも同じように老廃物を排出する特別な仕組みがあるんです。
それが、最近注目されている「グリンパティックシステム」！
起きている間
脳が活発に動いている日中は、老廃物の排出はほとんどストップしています。
脳細胞が少し縮み、その隙間に「脳脊髄液（のうせきずいえき）」というキレイな液体が勢いよく流れ込みます。この液体が、まるで高圧洗浄のように脳内の隅々まで巡って、老廃物やゴミを一気に洗い流してくれるんです。眠ると
この「脳の大掃除」がスムーズに進むのは、主に深い睡眠（ノンレム睡眠）の時だけ。
睡眠時間が足りなかったり、質が悪かったりすると、脳はゴミだらけのまま次の日を迎えることに…。
これでは、頭がスッキリしないのも当然ですよね。
２．40代から始まる「将来のリスク」と夜のデトックス
洗い流される「脳のゴミ」の中で、私たちが特に意識して排出したいのが、「アミロイド β（ベータ）」というタンパク質の断片です。
このアミロイド β は、アルツハイマー型認知症の主要な原因物質の一つだと考えられています。
そして怖いことに、この物質は認知症の症状が出る何十年も前、つまり今、私たちの脳内にも溜まり始めている可能性があるんです！
夜の役割： 睡眠は、このアミロイド β の蓄積を防ぐ最大の防御策です。十分な睡眠を取ることで、脳脊髄液による洗い流しが活発になり、老廃物が排出されます。
【登録販売者からのお願い】
「どうせ眠る時間だから」と睡眠時間を削っていませんか？ 質の良い睡眠を確保することは、未来の自分の認知機能を守るための「最高の自己投資」だと、今すぐ意識を変えてみましょう。
３．睡眠を深めるための「循環」の準備
脳のデトックスを最大限に活かすには、眠りに入る前に全身の循環を整えておくことが大切です。
腸の静けさの重要性（脳腸相関）：
体がリラックスモード（副交感神経優位）になると、腸の動きも落ち着き、脳の休息が深まります（#60参照）。就寝前の３時間前までに夕食を済ませて、胃腸に休息を与えましょう。
呼吸で体全体をリラックス：
布団に入ったら、呼吸編で学んだ深い腹式呼吸（#43参照）を数回行ってみてください。これは、高ぶった自律神経を静め、深い眠りへ誘うためのスイッチになりますよ。
温活で血流をサポート：
体が冷えていると、なかなか寝付けませんし、全身の巡りも悪くなります（#62参照）。寝る前のぬるめの入浴や、温かい飲み物で、手足の先まで血流をサポートしてあげましょう。
終わりに：今夜から「最高の眠り」を意識しませんか？
あなたの脳は、毎日頑張ってくれています。その脳に、最高の休息と大掃除の時間を与えてあげられるのは、あなただけです。
今夜から、「明日への活力」と「未来の健康」のために、ぜひ「眠りの質」を意識してみてくださいね。
次回は、今日の話の続き！
なぜ「夜遅い時間の食事」が脳の掃除を邪魔するのか、インスリンとアミロイド β の衝撃的な関係を深掘りします。
それでは…
最後までご覧いただきありがとうございます。
また遊びに来てくださいね。--- あんず 🍃
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