2025年9月3日水曜日

#2.【プロが深掘り】リンパ系の3つの大仕事:免疫・デトックス・栄養吸収の仕組みと健康への影響

 

はじめに:血液が運ばない、リンパだけの特別な役割

前回の記事で、リンパは血液と並ぶ重要な循環系であり、
老廃物を集める「排水システム」であることをお伝えしました。

今回は、このリンパ系(リンパ液・リンパ管・リンパ節)が担う、
私たちの健康維持に不可欠な
「3つの大仕事」を深掘りします。
特に、登録販売者の知識
施術家の視点
から、普段意識されないその仕組みと、
セルフケアとの関連を具体的に解説していきます。


1.リンパの第1の仕事:最強の免疫防御システム

リンパ系の最も重要な役割の一つが、私たちの体を病原体から守る「免疫防御」です。

(1)リンパ節は「体の関所」であり「免疫細胞の工場」

リンパ液が流れる途中にあるリンパ節は、単なるフィルターではありません。

  • フィルター機能: 体内に入り込んだ細菌やウイルスの異物を濾過し、それらが全身へ拡散するのを防ぎます。

  • 免疫細胞の育成: リンパ球(免疫細胞)を増殖・育成し、全身に送り出す「免疫細胞の製造工場」です。風邪をひいたときに首や脇の下のリンパ節が腫れるのは、ここで異物との戦いが行われている証拠です。

【登録販売者の視点:免疫とリンパ】

免疫力の低下は、風邪の悪化や治りにくさとして現れます。
登録販売者として、私は薬だけでなく「免疫細胞をしっかりと全身に巡らせること」
が大切だとお伝えしています。リンパの流れを整えることは、
免疫細胞が戦場に迅速にたどり着くための輸送路の整備に他なりません。


2.リンパの第2の仕事:老廃物と余分な水分の回収(デトックス)

リンパが「排水システム」と呼ばれる所以です。

細胞の活動によって生じる老廃物や、毛細血管から漏れ出た余分な水分は、
血液の静脈では回収しきれません。
その一部をリンパ液が回収し、静脈に戻すことで体のバランスを保っています。

【施術家直伝:リンパ管と「圧」の関係】

リンパ管には血液のように心臓というポンプがないため、非常にゆっくりと流れます。

    伸びをする女性
  • 「筋肉の動き」: 運動やストレッチによる筋肉の収縮が、リンパ管を圧迫し、流れを助ける唯一のポンプとなります。

  • 「呼吸の圧力」: 深呼吸による横隔膜の上下動は、腹部にある大きなリンパ管を内側からマッサージし、流れを促進します。


この仕組みを理解すると、運動不足や長時間の同じ姿勢が、いかにリンパの滞りを招きやすいかが分かります。


3.リンパの第3の仕事:脂肪の効率的な吸収

リンパ系には、あまり知られていない重要な役割があります。
それは「栄養吸収」です。

(1)脂肪をダイレクトに運搬

小腸の絨毛にあるリンパ管(乳糜管)は、食事から摂取した脂肪分(脂溶性ビタミン含む)を、血液の毛細血管を通さずに直接取り込み、静脈へと運搬します。これは、リンパが血液と独立して重要な栄養輸送路となっている証拠です。

【健康への影響】

  • 質の良いオイルや脂溶性ビタミン(A, D, E, K)を効率よく吸収するためにも、腸管リンパの流れがスムーズであることが大切です。

  • 腸管リンパの働きは、腸の環境(腸活)とも深く関連しています。腸活についても後々記事にしていきますので、その際また詳しく書いていきます。


4.リンパの3つの仕事が滞ると現れるサイン

リンパの3つの大仕事(免疫、デトックス、栄養吸収)のいずれかが滞ると、
体は必ずサインを出します。これらのサインを「単なる疲れ」と見過ごすのは危険です。

リンパの滞り主なサイン#3記事へ連動)
デトックス機能の低下むくみ、慢性的なだるさ、頑固な肩こり・首こり
免疫機能の低下風邪を引きやすい、肌荒れ・皮膚トラブル、アレルギーの悪化
栄養輸送の効率低下疲労感、消化器系の不調(便秘・ガス溜まり)

これらの具体的なサインについては、次回の記事で、
プロの視点からさらに詳しく解説していきます。


終わりに

リンパは、血液のように目に見えては動かない静かな存在ですが、
その役割は免疫、デトックス、栄養吸収と多岐にわたります。

普段意識することは少ないですが、リンパの流れが滞ると、
不調や病気につながることは間違いありません。
日々の生活の中で、リンパの流れを意識してみることで、
あなたの健康維持や体調改善につながるはずです。



今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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