はじめに:下半身の不調は「大きな関節」の硬さが原因!
前回の記事(#78)では、上半身の巡りを首と肩の関節が握っていることを学びました。では、下半身の「巡り」と「冷え」を左右する要はどこでしょうか?
それは、体の中でも最も大きく、最も重要な関節である股関節と、体重を支える膝関節です。
股関節の周囲には、下半身の老廃物を回収する大きなリンパ節が集中しています。ここが硬くなると、下半身全体のリンパの流れが滞り、むくみや冷えといった不調に直結します。
今回は、施術家の視点から、股関節と膝を滑らかに保ち、「下半身の老廃物回収機能」を最大限に引き出すためのメンテナンス術をご紹介します。
1.股関節は「リンパの大きな関所」である!
股関節の付け根(鼠径部)には、下半身から集められた老廃物が最終的に回収される鼠径リンパ節が集中しています。
▶硬さが巡りを止める
長時間座りっぱなしで股関節を曲げた姿勢が続くと、周囲の筋肉や靭帯が硬くなり、鼠径部が物理的に圧迫されます。この圧迫こそが、リンパ節という「関所」の流れを堰き止める最大の原因です。
▶冷えとむくみの悪循環
リンパや血液の流れが滞ると、下半身に水分や老廃物が溜まりやすくなり、むくみに繋がります。また、血液循環が悪くなると、当然冷えも発生しやすくなり(温活連携)、このむくみと冷えがまた関節を硬くするという悪循環に陥ります。
▶【重要】腸活との関係
股関節周りの筋肉(腸腰筋など)が硬くなると、骨盤の歪みや腹圧の不安定さに繋がり、腸のぜん動運動にも悪影響を及ぼす可能性があります。
2.膝関節:摩擦と未来の痛みを防ぐために
膝関節は、構造上、体重を支えるための強い衝撃を日常的に受け続けています。
▶衝撃吸収の維持
膝関節を一生使い続けるためには、軟骨の栄養ケア(#77)に加え、膝を支える周囲の筋肉(大腿四頭筋など)をバランスよく保つことが重要です(#74)。筋肉が弱ると、すべての負荷が関節に集中し、軟骨の摩耗が早まります。
▶「動かしすぎず、動かさなすぎない」バランス
膝は複雑な動きをする関節ではないため、無理なひねりや衝撃は厳禁です。しかし、動かさなすぎると滑液が栄養を運べません(#76)。適度に、正しい方向に動かすことが最大のメンテナンスとなります。
3.【施術家の提案】下半身の巡りを解放する簡単ケア
下半身のむくみや冷えを改善し、老廃物回収機能を高めるためのセルフケアを始めましょう。
▶股関節のリンパ解放ストレッチ(鼠径部の圧迫解除)
床に座り、足の裏と裏を合わせます(あぐらをかくように)。そのまま膝を床に近づけるようにパタパタと動かしたり、背筋を伸ばしたままゆっくり前に倒れたりして、鼠径部の筋肉を深く伸ばします。
▶膝周りの血行促進(温活と連携)
イスに座り、膝の下にクッションを置きます。太ももの筋肉(大腿四頭筋)に軽く力を入れて膝を伸ばし、数秒キープ。これを繰り返すことで、膝関節の動きをサポートする筋肉を刺激し、周囲の血行を促します。
▶寝る前の足首ブラブラ運動(筋ポンプの補助)
仰向けになり、両手両足を天井に向けて上げます。そのまま手首と足首を同時に脱力してブラブラと小刻みに揺らす運動を1分間行います。これは、末端に溜まったリンパや血液を心臓へ戻す筋ポンプ作用を補助する効果があります。
終わりに:下半身の巡りが、全身の活力を生む
下半身の巡りが滞っていると、全身の活力も低下してしまいます。
股関節と膝の柔軟性を保ち、老廃物の回収をスムーズにすることは、むくみや冷えを解消し、未来の可動域を守るための、最も大切なメンテナンスです。
次回は「骨格の役割と『ゆがみ』の正体:全身の巡りを阻害する物理的な圧迫」をテーマに、骨格についてのお話をしていく予定です。
それでは…
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